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○歳になったら、もう美容は気にしない」?②

自分を美しく磨くことは、自分を大切にすることです。自分を大切にする人は、他人も大切にする人です。私がこう思う根拠となるエピソードをひとつ挙げます。あるホテルの洗面所で、何人かの女性に遭遇しました。ご友人か親戚の結婚式に参列された方々のようで、様々な年代の女性たちが美しいスーツやドレス、晴れ着などに身を包んでいました。女性たちはみなトイレにきちんと並び、ゆずりあって化粧台を使っていました。美しく着飾ったいでたちで、我勝ちにトイレにかけこんだり、ふてぶてしく化粧台を占拠したりはなかなかできないものですね。

ドレスアップすると、それに合わせて言葉も仕草も自然とエレガントになるものです。外見を美しくすると人は、自然と振る舞いも美しくなるのです。そういう気高い自意識をつねに持ち続ける人は、心の中もしゃきっとしているので、だれることないきりっとしたまなざしを持ち続けるのだと思います。何歳になっても美しくいようとすることは、恥ずかしいことでも見苦しいことでもありません。おしゃれが大好きな人はみな、50歳、60歳、70歳になったとき、それぞれどんな美しさを目指すか心に措いてみてください。それに向かって今日から努力すればよいのです。

年齢を経ても美しくありたい人。そのために一番必要なものは何かというと、心を気高く持つことだと思います。もうひとつ忘れていけないのは、おしゃれは楽しむものだということ。増えていくシミやシワばかりに目をやって毎日ゆううつなため息ばかりついていても、眉間にシワが増えるだけです。素敵な靴を見つけたときや、新色のアイシャドウパレットを開けるときのときめきこそが、おしゃれの醍醐味。いくつになってもそのときめきを忘れない人が、いつまでも輝いている人です。

○歳になったら、もう美容は気にしない」?①

シミにせよシワにせよ、肌老化と戦うのはかくも大変なことです。「○歳くらいになったら、もう外見のことはあまり気にしなくなるだろうから、それまできれいでいればいい」という言葉をよく女性から聞きます。あなたは、この○にどの数字を入れますか。50ですか? 60ですか? 実際のところ、どうなのでしょう。何歳になったら女性は達観できるのでしょうか。一生きれいでいたいと思う人もいれば、20代でも外見に執着しない人もいるということです。もちろん美しさが女性の価値のすべてというわけではないので、美に対して万人が努力すべきだとはいえないでしょう。

努力したい人だけがすればよいのです。また美意識はその人の価値観、ライフスタイル、まわりの環境などによって大きく変化するものです。しかし美意識が高い人の場合、それが必ずしも年齢で下がっていくとは限りません。ショッピングで洋服を選んだり、美容室やネイルサロンできれいになるときにときめきを感じる人の場合、基本的に何歳になってもそのときめきは失われません。よほどライフスタイルや価値観が大きく変わるようなことがない限り、あなたはいくつになってもそこに喜びを見出すでしょう。

結婚したり子供ができたりしたくらいでは、そういう気持ちは根本的には変わりません。女友達とおしゃべりしながらランチをして楽しいと思う気持ちは、何歳になっても変わらないのと同じです。「ええ、私は○歳になったら、美容はあきらめると思うなあ」というアナタ、そういうものではないのです。美への欲求は女の本能だともいわれますが、まさにその通り。自分をみがくことは無条件に女性をハッピーにするのです。それは何もおかしなことではありません。もちろん、容貌は年齢で大きく変化します。

いくらみがいても、若い子と同じにはなりません。でも、「きれいになる」ということは、「若くなる」ということとは違います。年齢を経ても、白髪をきれいにセットして細部までぬかりないファッションでビシッときめ、上品な身のこなしをされるようなご婦人には誰しも心打たれるものです。そしてそういう女性は必ずといってよいほど、まなざしがきりっとしています。美しくなることを、若くなることだととらえてしまうから、「○歳になったらあきらめなければ」などと考えてしまうのです。

あなたは、どんなスキンケア用品を使っていますか?

女性にどんなスキンケア用品を使っているのかを聞いても、きちんと答えられる人は実に小数派です。たとえば「美白化粧品を何か使っていますか」などとおたずねしても、「何かあったような、でもあれは、美白なのかなあ。美白っぼいような」「美容液ですか? クリームですか?」「美容液なのかなあ」という調子の方が多いのです。化粧品を使う上で、化粧品にはどんなものがあるか、またそれぞれの特徴は何かを知っておく必要があるでしょう。クリームとは何か、美容液とは何かも知らずにスキンケアをするなど、みりんとは何で片栗粉とは何かも知らずに料理しようとするようなものです。化粧品には主に、以下のようなものがあります。

洗顔料
石鹸、洗顔フォームと呼ばれるクリームタイプのもの、液体洗顔料などが代表的なものですが、初めから泡ででてくるものなども最近は登場しています。

クレンジング(メイク落とし)
洗顔だけでは落ちないメイクを落とすために使うもの。オイル、ジェル、クリーム、ローション、シート状などがあります。

化粧水
肌に水分を与えると信じられていますが、その働きは弱く、あくまで気分的な要素が強いものです。

乳液(ミルク)
少量の油分に水を加えて乳化させ、安定化したもの。クリームより油分が少なく、さらっとした使用感が好まれます。化粧水とセットで使うことで化粧水の水分にフタをすると昔からいわれていますが、フタの効果は弱いことが最近わかってきています。保湿効果としては強いとはいえません。

美容液(エッセンス)
ジェル状の感触をもつものが多いですが、何が美容液かという厳密な決まりはないので、クリームに近いものや水っぽいもの、ときにはオイルなども美容液の名で売られていることがあります。保湿や美白、シワ予防などのはっきりした目的を持つのが美容液の特徴で、その成分の濃度も高いという傾向があります(必ずしもとはいえません)。

クリーム
油分と水分を乳化させたもので、化粧品の中では油分が多いというイメージがありますが、実際にはかなりばらつきがあります。つまりクリームの中でも油分が多いものと、油分が少なくて水分が多いものがあるのです。水分が多いものがつけ心地が軽いため最近は特に好まれますが、これが肌に負担をかけやすいものです。水分が多いと分離しやすく不安定になり、また腐りやすくもなります。よってそれを安定化するために界面活性剤や防腐剤が必要になり、これらが肌への負担になることがあります。クリームを使うならばさらっとしたものよりも、こってりと油分の多いものを選んだほうが肌に負担になりません。ただし油分が多いものをつけすぎると毛穴につまってニキビなどの原因になるので、目元や口元だけに使うようにしましょう。

オイル
化粧オイルは主に保湿目的で使われますが、保湿力としてはあまり高いとはいえません。またアロマ系のエッセンシャルオイルなどを使うと、かぶれることもあります。オイルを使いたい人は、顔でなくボディだけに使うほうがおすすめです。

シワ治療の実際

日進月歩の美容医療。ちょっと不安もあるけどいつかは試してみたいという人も多いでしょう。美容医療で行われるシワ治療について、簡単に解説します。

①ポツリヌス注射
額や目じり、眉間のシワに適します。ボツリヌス菌が生産する成分は神経に作用して筋肉の動きを止める働きを持つため、表情筋の部分に注射して表情ジワを目立たなくすることができます。効果の持続は約半年(個人差があります)。費用は5~10万円程度です(クリニックによって異なります)。

注意事項 注射した部分に皮下出血が現れることがあり、その場合は消えるまで約10日間、コンシーラーなどで隠す必要があります。また額に多く注入しすぎるとまぶたが重くなるなどのトラブルが起こります(目じりの場合はこのような問題は起こりません)。初めは少量を注入して様子をみて足していくようにすれば、好みの自然な形に仕上げることができます。

②ヒアルロン酸注射
法令線に最も適しますが、場合によっては目元や眉間のシワに用いることもできます。硬いゼリー状の物質であるヒアルロン酸をシワのくぼみに注射してふっくらと持ち上げ、日立たなくするものです。効果の持続は約半年~2年程度。費用は約5~10万円です。

注意事項 皮下出血についてはボツリヌス注射と同じ(注射はすべて皮下出血を起こす可能性があります)。また、注入量が多いとふくらんで目立ってしまうことがあります。少量ずつ注射すればそのようなことは起こらないのですが、もし万が一起こつてしまったらヒアルロン酸分解注射というものを使えば早く吸収させることができます。

③レーザー治療・光治療など
レーザー、フラッシュランプ、高周波、超音波などを用いて肌を若返らせる治療器が続々誕生しています。効果の出方はかなり個人差がありますが、かつてのシワとり手術に変わるものとして、美容医療の世界では最も注目されている分野です。

注意事項 治療後に赤みやはれが出るものもあり、ダウンタイムと呼ばれます。これらの治療にはダウンタイムがあるものとないものがあるので、事前に確認をしましょう。また反応が強いと、炎症性色素沈着と呼ばれるシミのようなものが、一時的に出現することがあります。PIHは通常数ヶ月で消えていきますが、その間は日に当てないよう注意が必要です。個人によって結果の現れ方にかなり差があるのが、これら照射系治療の特徴です。ビフォーアフターの写真をよく美容クリニックのホームページなどで見かけますが、誰しもその通りになるとは限らないことを心得ておきましょう。

④ピーリング
かつては強いピーリングで一度で結果を出すような治療も行われましたが、日本人にそれを行うとPIHのリスクがあるので最近は行われません。術後に赤みなどが出ない程度のマイルドなピーリングを繰り返し行うことで、少しずつコラーゲンが増えてシワが改善されます。法令線などの深いシワをピーリングで消すことはできませんが、目元などの浅いシワやほほ全体に細かいシワが現れる場合などには効果的です。一回1万円前後、月に一回で5~10回くらい行うのが標準的なコースです。

注意事項 術後一週間ほどは肌が若干デリケートになるので、紫外線対策と保湿を強化する必要があります。

⑤レチノイン酸
ビタミンAの一種で、コラーゲンを増やす作用があるためシワ対策の外用剤として用いられます。市販の化粧品にはよくレチノールが配合されておりこれも類似のものですが、レチノイン酸のほうが効果は上です。美容皮膚科などでレチノイン酸配合のクリームを処方しているところがあるので問い合わせてみましょう。一ケ月分で2~5千円程度です。

注意事項 レチノイン酸は効果が高い分、刺激が出ることがあります。毎日塗ると赤みや乾燥が現れることがあるので、そのような場合は濃度を落とす、塗る頻度を落として三日に一度にする、などの工夫をするとよいでしょう。レチノイン酸は通常使い続けるうちに慣れてきて、刺激は出にくくなっていきます。

地道に続けたいイオン導入

もうひとつおすすめの美顔器に、イオン導入器があります。ビタミンCの化粧水などをつけた美顔器を顔にあて、微弱電流を流して肌に浸透させるもので、ただつけるだけよりも20倍も浸透するといわれます。ビタミンCというと美白効果があるというイメージが強いですが、美白だけでなく毛穴の開きやシワにも有効。根気よく続けることで、さまざまな老化を遅らせる効果が期待できます。週に一回、5分程度行うとよいでしょう。イオン導入器を選ぶときは、扱いのシンプルなものがベストです。

張り切って美顔器を買ったはよいものの、ついおっくうで続かないという人が多いのです。ハンディサイズのもの、コードレスのものなども出ていますので、使いやすいものを探しましょう。細かい性能がどうのという前に、続けることが前提です。また、導入するビタミンCは、他メーカーのビタミンC化粧水でも使えるタイプがよいでしょう。機種によっては専用のジェルなどを購入しないといけないものもありますが、何でも使えたです。

また、ビタミンC以外にコラーゲンなどを導入するといううたい文句でさまざまな導入器が売られていますが、コラーゲンなどの分子の大きいものは導入できません。肌のために導入するのは、ビタミンCだけと考えましょう。導入に使うビタミンC化粧水はリン酸アスコルビルを含むものがよいでしょう。他のビタミンC誘導体もありますが、例えばパルミチン酸型は油性の性質を帯びますし、APPSは分子量が大きくなるので、リン酸型の方が導入には適します。

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