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洗顔の実際

洗顔時は、まず手と顔をぬるま湯でぬらし、洗顔料を泡立てます。レモン大くらいの量があれば十分です。泡をTゾーンからのせていき、Uゾーンに広げます。みけんや小鼻のわきなどは洗い残しやすいので注意して、薬指などで細かく洗います。手と肌の間にはつねにクッションになる程度の泡があることを意識し、決してこすらないように。顔が卵だとしたら割らない程度の力で洗います。手のひらにぬるま湯をすくったら、そこに顔をつけるようにしてすすぎます。手が肌にほとんど触れないように、お湯をかける感覚で洗います。入浴中に洗顔する人はシャワーを顔にかけてもよいですが、その際は湯の温度は少し低めの37~8度にしましょう。

髪の生え際やもみ上げの部分はすすぎ残しやすいので気をつけて。すすいだあとに、一度手でさわって肌の感触を確かめましょう。油分が残っているようであれば、そこだけもう一皮石鹸で洗います。指がキュツというのが、きちんと皮脂が落ちたサインです。やわらかいタオルで押さえるように水気をとったら終了です。洗顔で皮脂をとると、それを補うためにかえって皮脂が出てオイリーになるという話を最近よく耳にします。確かに高校生くらいの皮脂がとても多くなる年代に、気にして顔を洗いすぎ、かえってオイリーになった経験を持つ人もいるようです。

つまりそれはありうることなのですが、しかし、誰にでも当てはまるものではありません。皮脂はある程度必要で作っているものなので、とり去ってしまうとまた作ろうとするということも実際あります。しかし、皮脂を作る皮脂腺の機能にも限界があります。もともと皮脂腺が小さくて働きも弱い人の場合、皮脂をとってもその分をさらに作ることができない場合もあります。つまり、もともと皮脂が少ない人の場合は、とればとるほど皮脂はどんどんなくなっていくだけということになります。反対にオイリー肌の人の場合は、頻繁に皮脂をとるとかえって皮脂が増えてしまうことがあります。この仕組みを詳しく解説します。

皮脂は、毛穴から分泌されると肌の表面に皮脂膜という膜を作ります。皮脂腺には圧力を感じ取るセンサーがあり、皮脂膜がある程度の厚さで形成されるとそれを庄で感じ取って、皮脂を作る量を自然に減らします。例えば洗顔をすると、皮脂膜がなくなるので皮脂腺は活発に皮脂を作り始めます。約二時間たつと皮脂膜が再生してくるので、それを皮脂腺が感知して皮脂の生産はゆるやかになります。このときの皮脂の量を飽和皮脂量といいます。ただしここでまた洗顔して皮脂をとってしまうと、それを感知した皮脂腺は皮脂を作り始めます。これを頻繁に繰り返すと、皮脂腺が常に活発に活動していることになり、次第に皮脂腺が活性化して余計にオイリー肌になってしまうことがあるのです。しかしこれは、先ほど述べたように皮脂腺の活動がもともと低い人ではあまり起こらない現象です。

人間の能力はすべてそうですが、生まれつきの限界があり、鍛えればなんでも活性化するというものではないのです。もともとの能力が高い人のほうが、鍛えればさらに高まるものですね。同様の理屈で、メイクをしているほうが、多少、皮脂が抑制されるといわれます。メイクは肌の表面に膜を張るので、皮脂膜のように皮脂腺に圧をかけることになります。よって、すっぴんでいるよりもメイクをしているほうが皮脂を作る量は抑えられるのです。オイリーでニキビに悩んでいるからノーメイクという人がときどきいますが、むしろ多少したばうが、肌のためにはよいのです。ただし油分が多いクリームファンデーションなどはもちろんニキビを悪化させますから、パウダーファンデーションを使いましょう。